2017年度奥田塾1回目は、
天然染料のプリントと今年から始まったデザインの授業を行いました。
今回、使う染料は、
『ラックダイ 虫が分泌する樹脂状のもの』
『ミロバラン 木の実』
『えんじゅ 蕾』
『ケプラチョ 木とその皮』
『あかね 根』
と、工場近くの河原で採取した
『くるみ』を含めた計6種類。
この染料に合わせる媒染剤は
『鉄』『銅』『アルミ』『スズ』計4種類。
これらの染料と媒染剤を組み合わせ、合計24種類の色糊というとても贅沢な色数!!
更に受講生が持参した『ログウッド』『たんぽぽ』『科の木』が加わります。
・まずは講義からスタート。
・生地貼り
「生地貼り~年」などと言われている様に、
難しい作業です。
布の特徴に合わせて、それぞれ張り方を変えてあげる必要があります。
・ポイントの取り方。
スクリーンプリントの柄には、リピートが付いていて
専用の金具を付ける事でプリントの作業がスムーズに
出来ます。
・色糊の作り方
スタッフがその場で色糊を作りながら説明します。
・好きな色を選んだらプリントスタート
「プリントゴッコやTシャツサイズの版を使った
経験はあるんですが、こんな大きな版は初めてです。」
なんて声も。
スタッフが付いて一緒に作業します。
・オリジナルの版でプリントする人もいます。
奥田塾の2週間前までにデザイン画のデータを
送っていただければ塾当日に使える様に製版します。
・デザインの授業
これも今年から始まった新企画です。
全3回に渡る授業です。
今回は「送りの事」から「柄の書き方」を説明します。
ここで制作したデザイン画を製版してオリジナルの版を
作ります。
デザインの授業の間に、生地を蒸します。
その後、生地を何度も水洗いして余分な色を落としたら完成です。
皆出来上がった生地に大喜びです。
天然染料で染められたたくさんの布が出来上がりました。
・捺染台を洗います。
色や糸くずが台に付着するので台を洗います。
片付けをして、使った道具を戻し、1日の教室は終わりになります。
今回は、草木の講義+実習+デザイン講義と盛りだくさんな1日。
初めての方には大変な時間だったと思います。
次回5月20日の奥田塾は、「酸性染料のプリント」と新企画「顔料での色の合わせ方」
なります。
奥田塾の詳細は以下のブログをご覧下さい。
http://staff.okudaprint.com/2017/03/09/okudajukukyousitu/
次回に、続きます。