平成27年度奥田塾2回目は、反応性染料のプリントとオリジナル製版作りの2回目です。
製版作りは、それぞれ持ち寄ったデータを確認してからのフィルム出力です。
ここで仕上がったフィルムを元に次回の奥田塾で版に仕上げていきます。
私自身もとても楽しみにしています。
反応性染料とは主に綿・麻・レーヨンといった植物性繊維を染めるのに適した染料です。
綿・麻・レーヨンを染める染料は、他に直接染料や硫化染料といった染料がありますが、
反応性染料はそれらの比べ、堅牢度が高く、色彩も鮮明な為、
現在流通している綿麻を使った製品には、ほぼ反応性染料が使われています。
染料の講義が終わったらプリントの始まりです。
皆各自で自分好みの版を探してプリントがスタート。
『生地を貼って、版をセットしたらプリントの開始』
奥田塾に複数回通われている方は、グラデーションでプリントしたり
ぼかしを使ったり元の版にテープを貼ってオリジナルの柄を作ったり様々です。
初めてプリントする人は、生地に柄がプリントされると本当に嬉しそうです。
プリントが終わりこれから十数分工場の機械を使って蒸しをします。
ここで初めて染料が生地に定着します。
家庭で蒸しをしたい場合、小さな生地だと中華まんを蒸す器具でも可能です。
但し本当に小さな生地です!!
3m程度の生地になると筒蒸しといった器具を染料店等で購入すれば可能ですが、
高さがあるのでご家庭のキッチンとよく相談して下さい。
『筒蒸し機』 結構高いです。
私の知り合いは、何も考えずに購入してキッチンの天井を改造するといった大事になっていました。
蒸しが終わったら、何回かの水洗いとお湯洗いを繰り返したら完成。
〈本日のギャラリー〉
自分で作った生地を見せ合いながらしばしの感想会。
今回も皆満足げに帰途につきました。
次回は顔料プリントと特殊加工、そしてオリジナル製版作りの最終回になります。