平成27年度奥田塾3回目は、顔料プリントとオリジナル製版の3回目になります。
『水洗の後、余分な箇所に穴が開いていないか確認中。 目をこらして見ます。』
製版の流れとして、
紗張り(型枠にポリエステルのメッシュ生地を張る)。
感光液塗り(メッシュの生地に感光液を塗布する)。
感光(紫外線をあてて感光液が固まる箇所と固まらない箇所を作る)。
水洗(水流をあてて固まっていない感光液を流す)。
修正(柄以外の箇所で、色が出てしまう箇所を感光液を塗り修正する)。
となります。
今回は受講生が作成したデザイン画を透明なフィルムにプリントしていき、
そのフィルムを使ってプリント用の版を作ります。
まずは、紗を張った版にバケットという道具を使って感光液を塗ります。
この感光液を塗るのが難しく凹凸を出来るだけ作らず平坦に塗らなければいけません。
ここで塗りムラがあると後々の作業が困難になります。
この感光液を乾燥後フィルムと合わせて
紫外線を当てるとプリント用の版が出来上がります。
『修正後、紫外線に当てて版を補強します。 工場の屋根が版だらけになりました。』
この版作りと並行して行われたのが、顔料プリントになります。
顔料は染料に比べて素材を選ばず、どんな生地でもプリントする事が出来ます。
また、染料のように蒸しをする工程も必要ないので、
家で作業したい方には、お薦めです。
顔料プリントに使う、カラーは単体では生地に定着しないので
バインダーといって接着剤が入っている溶剤が必要です。
この溶剤には、白生地用や色生地用。
熱をかけると膨らむもの等、様々なものがあります。
早速プリントがスタート。
今回は、蒸しの時間が必要ないので
いつもより余裕があります。
皆、思い思いに作業を行い生地が完成。
〈本日のギャラリー〉
それぞれ、持ち込んだ生地やTシャツにプリントをしていき素敵なテキスタイルを製作していきました。