平成27年度奥田塾4回目は、防染プリントを行いました。
防染とは防染糊をプリントしていき、
その上から別の色をプリントしても影響されずに混色にならない技法です。
防染には白色防染といって
防染した箇所に色がつかず生地色になる技法と、
着色防染といって
色をつけながら防染する技法があります。
着色防染は色が隣接している箇所で使われる技法です。
通常の染料プリントは色が隣接している箇所がある場合は、
淡い色の版を少し太らせて作りプリントしていきます。
そうする事で白場が出るのを塞ぐ効果があります。
但し重なった箇所は重色になるため
原画のイメージと少し異なった印象になります。
また重色した箇所が場所により色が異なる場合があり、
これも原画の印象をくずします。
これを避けるためにテキスタイルの原画には、
糸目といって色の境界線に細い線を黒で描く事があります。
この黒い線だけの版をプリントして、
そこに別の色をプリントしていく事で
重なった箇所が重色になるのを避ける事が出来ます。
防染プリントは糸目がなくても、
隣接している箇所が重色にならず
ハッキリ出す事が出来る技法です。
今回の奥田塾では白色防染と着色防染、
2種類の防染技法を行います。
工程として防染糊プリント→オーバー用糊プリント→蒸し→洗いの順番で行っていきます。
特に着色防染は色を確実に防ぐため、濃い着色をするためにコツが必要です。
〈本日のギャラリー〉
工程がいつもと違い少し雑な事から皆戸惑っていましたが、
プリント生地が出来上がるととても嬉しそうで満足げに帰路につきました。