8月 05, 2010 - 2 Comments - textiledesignnotes -

大塚リカレントスクール(特殊プリント)


大塚テキスタイルデザイン専門学校の、リカレントスクールのアシスタントにいってきました。
今回は、発泡バインダーとパールバインダーを用いた、シルクスクリーンの顔料のプリントです。
 
以前のリカレントスクールの様子はこちら

 
今回も大塚テキスタイルデザイン専門学校の春日さんと、奥田染工場の奥田博伸さんの指導のもと
自ら作製したシルクスクリーンの版を用いて、バッグやTシャツに、顔料プリントを行いました。
 
プリントには、大きく分けて染料によるプリントと顔料によるプリントがあります。
染料によるプリントでは、繊維と色素が化学結合して結びつくことにより、繊維に色がつきます。
顔料によるプリントでは、繊維と色素が直接ではなく、接着剤(バインダー)を介して、繊維に色がつきます。
 
今回の顔料のプリントは、特殊バインダーを用いて行いました。
発泡バインダーとパールバインダーです。
発泡バインダーをつかうと、プリントした部分を膨らませて、立体的な表現が出来ます。
パールバインダーをつかうと、プリントした部分に真珠のような光沢を出すことが出来ます。
 
前々回、前回に引き続き、今回で実際にプリントするのは3回目となるので、
参加しているみなさんは大分なれてきて、順調にプリントは進んでいきます。
 
プリントされる柄の様子、膨らむ様子を想像して色糊をつくっていきます。

 
これがパールバインダーです。

 
シルクスクリーンの版の上に糊を置いて、

 
刷ります

 
写真ちゃんと撮っていなかったので、プリントしている柄が
糊を置くときと刷っているときで異なってしまった・・・・・・
 
次々とプリントしていきます。


 
パールバインダーの場合は、プリントしたものを乾燥させれば完成ですが、
発泡バインダーでプリントした部分は、熱と圧力を加えて膨らませます。
プレス機を使って、熱と圧力を加えます。


 
このような感じで膨らみます。熱を加えることによって、色も変化します。


膨らんでいないところは、パールバインダーを用いてプリントしたものです。

このように特殊なバインダーを用いたり、また糊に加える薬品を変えることにより、
通常のプリントとは違った、面白い雰囲気、風合いのものをつくることが出来ます。

 
今回で、リカレントスクールの染色加工Aコースは終了です。
次回は9月に、特殊プリントをする染色加工Bコース
その後、リピートのある柄を生地にプリントする染色加工Cコースと行っていきます。

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