7月 22, 2010 - 0 Comments - textiledesignnotes -

水と洗濯


 
暑い日々が続いていますね。
以前のブログで書いたように私は洗濯をする際、ほとんど家で水洗いをしています。
夏は汗を多くかくので、なるべくその日のうちに洗濯をするようにしています。

水は、そのうちに含まれているミネラル(カルシウムやマグネシウム)
の含有率(硬度)によって軟水や硬水というように分類されます。
 
洗濯に使用する水は軟水が向いています。
水の硬度が高くなると、洗剤や石鹸があまりとけなく、カスがでてしまったりします。
(硬水用の洗剤もあります。日本で普通に販売されているものは硬水用ではないですが。)
 
日本の水は大体軟水です。
水道水で洗濯を行うと軟水をつかって洗濯をしていることになります。
日本の場合は軟水なので問題ないのですが、
海外では硬水の地域も多く、専用の洗剤を使用したり、
水の温度をあげて洗浄力を上げていたりしているみたいです。
 
水の硬度は洗濯する際に影響を及ぼすほかにも料理や飲み物などにも影響します。
以前、コーヒー好きの人が、高い豆を買うより水を替えた方が
簡単においしく変わると言っているのを聞いたこともあります。
また、紅茶は茶葉の種類によっては硬水のほうがおいしいとか?
多くの日本料理も軟水でつくるからおいしくなるのですね。
 
染物にも硬度は影響を及ぼします。
染色をする際、水には余計な成分が含まれていないほうが都合がよく、軟水が向いています。
(硬度が高いとミネラル分と色素が結合してしまう量が増えて、繊維に結合する色素が減少してしまうらしいです。)
日本の場合は、水質が軟水のため、そのままの水を使用して染色すればいいのですが、
硬水の地域の場合は、染色に向かない水を硬水を軟水にかえてから使用しているとか。
また、水の硬度を0にしてから使用している工場もあるようです。
 
良質な軟水が豊富にある地域は、染色、生地作りに向いています。
ヨーロッパは硬水の地域が多いらしいのですが、
生地の産地は軟水の水が豊富にある地域です。(イタリアのコモ湖周辺などが有名です。)
日本は国全体としてその条件にあてはまっています。(日本は各地に産地があります。)
 
 
この文章を書きながら、海水(かなりの硬水)の混ざった水でシャワーを浴びたとき、
シャンプーや石鹸などがほとんど泡立たなく、大変な目にあったことを思い出しました。
洗い終わってもなんだかべたべたするし……
 
なぜか最近、硬水ブームな自分なので、
コントレックスを飲みながら水の硬度と洗濯について考えてみました。

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