5月 20, 2010 - 1 Comments - 未分類 -

いろおち

先日、衣類を畳んでしばらく保管していると、
色が落ちてしまうところと、そうでないところが出来てしまうという話を聞きました。

 

衣類を畳んで外においておくと、大気中の様々なガスの影響により、
外気に触れている部分のみ変色してしまうというのです。
屋内でも、ガスコンロや湯沸かし器を使用した際に発生するガスや、
人間活動にともない放出しているガスなど、変色の原因となるガスが存在しています。
  
衣類をクローゼットにしまっていても、変色しているときがあります。
これは、大気中のガス以外に、防虫剤のガスの影響も考えられます。
クローゼットに衣類を詰め込みすぎていたりして、生地と生地の隙間が少なくなり、
重なりあうようなところと、そうでない部分がある場合ガスが生地に触れる度合いが異なることになりますし、
また、空気より重いガスが下のほうにたまってしまうことも考えられます。
複数の防虫剤を組み合わせて使用する場合、
反応して生地を変色させるようなガスが発生してしまうこともあるようです。

 
このほか、生地というものは、様々な要素により変色します。
例えば、紫外線や摩擦、洗濯洗剤の蛍光増白剤などです。
上の写真は、日光の紫外線により、裏側が変色してしまったTシャツです。

 

私は、衣類の洗濯表示に「水洗い×」と記されていても、家で洗えそうなものは
たいてい水洗いをしてしまいます。
多少は色が出てしまうものもありますが、たいていのものはそれでも大丈夫でした。
しかし、水洗いしてみたら、ノンウォッシュのデニム以上に、
びっくりするくらい色がでてきたものがありました。
それはイタリアのものとフランスのものでした。
たしかに「水洗い×」と表示されているのですが、
染色の際に色止めがあまいのか、そもそも色止め自体していないのかもしれません。

 
生地は染色や引張り強さなどの、耐久力の程度が定められていて、
市場に流通させる場合、JIS規格に基づいてある一定の基準を満たす必要があります。
この基準は海外と比べて日本は厳しくなっているのではないのかと思います。

もちろん日本には、日本独自のすばらしい生地がたくさんあります。
しかしながら、独特なやわらかな色や手触りなど、
海外には日本にはない風合いのものがあるよう思えるからです。
水洗いの際、色が多量にでてしまったものも、その色、雰囲気、風合いにつられて購入したものです。

どれをとるかという問題なのでしょうが。。。

 

 
私の場合、見て、さわって、洋服だったら試着して これ欲しいと思ったらつい買ってしまいます。
それで、結局うまく洗えずにだめになってしまうものもであるのですが
その生地の魅力に逆らえないのですよね……

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